副業だから専業に勝てる!サラリーマンの戦い方

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この記事では、サラリーマンが副業で参入しても戦える市場、サラリーマンだからこその強みを活かせる分野、について書きます。
副業といえども「業」ですから。結果として報酬を得られなかったら、それはただの自己満足でしかないわけで。

私がやっているアフィリエイトは手軽に始められる副業です。やること自体は、ブログを作って情報発信する程度。ブログなんて、いまや学生でもやっている簡単なことです。
とはいえ、インターネットの大海の中で人々から認知されなければ、存在しないのと同じです。認知されたとしても、価値を提供できなければ、報酬を得ることはできません。
なので、これから副業で参入して勝ち目があるのか、と不安に思うのも当然でしょう。インターネットは強者一人勝ちの世界といいます。強力なライバルがうようよいるレッドオーシャン、専業でやってる人達にかなうわきゃない、と。

しかし! サラリーマンだからこその強みもあるのです。
もちろんサラリーマンなりの弱みもあるのですが、これを理解した上で取り組めば、アフィリエイトで毎月数万円、数十万円の報酬を継続的に得ることは可能と断言します。
では、サラリーマンの強みを活かし、専業者にも負けない方法を詳しく紹介します。

 

【サラリーマンの強み】

《安定収入があるから、じっくり取り組める》

アフィリエイトの手法はいろいろありますが、どれも継続が必要です。私の経験からしても、作ったサイトから報酬があがるのは半年後くらい。サイト作成後2ヶ月ほどで100万円ほど売上が発生したことがありますが、これは例外かと思います。
Googleの検索結果で上位を目指さず、有料の広告で集客する方法もありますけど、それでも自分の経験を上げるのには時間がかかります。

ですから、今すぐお金が必要!という人には、アフィリエイトはお勧めしません。収入ゼロの間も、時間とコストをかけ続けないといけないので。
しかし、そこはサラリーマンの強み。とりあえず生活していく程度の給与収入はあります。アフィリエイトでかかるコストといっても、サーバのレンタル代や参考資料代などで数万円くらいですからね。小遣いでまかなえる程度です。
ただし、作業をさぼってもすぐには困らない。ついつい甘えが発生するところが、諸刃の剣ではあります。

 

《仕事の基礎体力がある》

アフィリエイトはすぐには成果がでない、と書きました。なぜなら、多くのビジネスと同様、とりあえず記事を世に出してみて、反応を見ながら調整していく、という過程が必要だからです。
アフィリエイトの存在理由からして、「プロダクトアウト」ではなく「マーケットイン」の立場で行うべきなので、市場との対話が必要なのです。(存在理由の話は、どこかで書きます)

その点、サラリーマンは仕事を通じてPDCAサイクルを回すことに慣れている、はず。「Plan-Do-Check-Adjust」です(鬼速PDCA参照)。慣れてなかったら、アフィリエイトを通じて慣れましょう。

ほかにも、会社は学びの場でもあるので、ビジネス文書の作成とか、マーケティングといった、販売力につながるスキルを実践の中で身につけている、はず。もし足りなかったら、これもアフィリエイトをやることで身につきますけどね。

 

《自分または自社がやっていることに対してはプロ》

たとえば、家電売り場で働く人だと、製品の選び方や新商品情報はお手のもの。人事部門の経験がある人なら、転職関連のブログを運営すると強い、とか。特定業界のネタでなくても、仕事で見聞きしたことならネタにできます。
アフィリエイトの鉄板ネタとして、自分が実際に購入してレビューを書くというのがあります。こういう消費者目線も大切ですが、供給側の人が書く記事のほうが、話題豊富だし説得力があります。
サラリーマンの利点の一つに、仕事を通じて勉強させてもらえることがあります。本業で得た知識を副業で活かせれば、社会にとってもよいことですよね。
勤め先との利益相反や、情報漏洩といった点には気をつけるとしても、遠慮して萎縮しないで、役立つ情報をどんどん発信すべきです。

 

【サラリーマンの弱み】

ここからはサラリーマンの弱みという観点から見ていきます。

 

《時間が限られる》

といいましても実は、アフィリエイトにおいて、サラリーマンの「時間の制約」は、弱みにはなりません。
まず、顧客対応をリアルタイムで行う必要がないので、自分の好きな時間にマイペースで作業ができます。勤務時間中にこっそりやるかは別としても、通勤時間や移動時間に情報をインプットしたり、記事構成を考えたり。これは私も当然のようにやっています。

 

《ライバルよりも時間をかけられない》

これも実は、あまり考えなくてもよいことです。
例えば、専業プレイヤーが1日あたり8時間をかけて、内容の薄いサイトを100個作っているとします。一方で副業プレイヤーが、1日あたり2時間かけて、サイト1つをじっくり育てたとしても、十分に収益があがります。

アフィリエイトはスポーツや将棋とは違い、勝者と敗者を決めるゲームではありません。もちろん専業プレイヤーのほうが収入は多いでしょうけど、副業の側が負け、というわけではありません。別に他人と比較する必要はないのです。
限られたパイを奪い合うような、狭い世界をイメージすると間違いです。無限に広がる荒野を、それぞれのプレイヤーが切り開き、街を作っていくようなイメージですね。

 

私自身もサイトを作って実際に収益が上がるまでは半信半疑だったのですが、思っている以上に記事は読まれますし、売れるものです。
例を挙げてみましょう。20-30代向けのWebサイトを作ったとします。日本語の記事を読めるのはもちろん日本人。日本の18歳以上人口は1億人以上います。20代、30代に限ったとしても2500万人くらい。そのうち月に25人がそのサイト経由で5千円くらいの買い物をしてくれれば、月5万円くらいは報酬が得られます。100万人に1人の割合、0.0001%ですね。20歳の誕生日を迎える人は毎日いるので、ターゲットは非常にゆっくりと入れ替わっていきます。
日本の人口が減少しているとは言っても、年間で94万人が生まれ、134万人が死んでいるわけです(2017年人口動態統計より)。メーカーとしては大変でしょうけど、アフィリエイターにとっては、94万人が生まれるという点が大事です。開拓の余地はまだまだあるわけですから。

 

《会社バレが気になる》

副業でやっている私自身、会社バレ対策のために匿名(仮名)でアフィリエイトサイトを運営しています。
しかしその一方で、専業プレイヤーがみな、実名・顔出しというわけでもありません。実名・顔出しても、マーケティング上の効果は限定的です。だから、これが弱点とは言えないですね。
もっと詳しく言いますと、Webサイト上で何かを販売する場合は、販売者の実名を出す必要があります。サイト訪問者と直接商取引をするのですから、当然です。
しかし、アフィリエイトの場合は、販売者は別にいるのです。私のサイトを経由して何かが売れたとしても、販売者は私ではなく広告主ですから、私は実名を出す必要がないのです。私が女性のふりをして記事を書いてもよいわけです。実際のところ、化粧品やエステのレビュー記事なんかは、外注の女性ライターさんに試用させて書いてもらったこともあります。
アフィリエイト報酬も、勤め先にバレないようにできます。税務申告をきちんとして、税務署から文句を言われないようにさえすれば、報酬を自分で受け取ってもよし、家族の名義で受け取ってもよし。はたまた法人名義で受け取ってもよし、です。
このように、アフィリエイトは匿名でできますし、それでも十分に戦えます。

 

《雇われマインドが抜けない》

アフィリエイトの対象となる商品は、次々に増えていきます。ですから、早くスタートした人のほうが絶対有利というわけではありません。
しかし、アフィリエイトを始めた人の多くは、面白いように脱落していきます。これはなぜか?

 

雇われ仕事の世界しか知らない人は、かけた労力に応じて、すぐに報酬をもらえると思いがちです。
例えば「1記事で報酬○円」というのが、雇われマインドの考え方です。記事を納品した時点で定額の報酬がもらえますが、継続収入にはなりません。

 

しかし、アフィリエイトは事業であり、投資です。リターンが得られるかどうか、誰も約束してくれません。
実際、スタートしてから半年くらいは無報酬のタダ働きです。もっと言えば、はじめは失敗するのが当たり前で、やっているうちにコツがわかってきて、成功率が高まります。初めの成功率1%が10%になる、くらいの感じで。

 

成功率10%を低いと思いますか?

 

ブログに10記事を書いて、1つの記事で報酬が発生すれば、成功率10%です。あとは、その記事によってずっと報酬が発生し続けるのです。「1記事で報酬○円」に比べ、期待収益率は恐ろしく高いと思いませんか?

 

もともとサラリーマンだった私自身、雇われマインドが抜けないままアフィリエイトをスタートしました。なかなか成果が出なくて、精神的につらい時期が予想以上に続きました。
スタートしてから半年で月30万円の収入を、と意気込んで開始したものの、実際には1年半たって月5万円でしたから。しかも、途中でくじけて放置していました。で、忘れた頃に勝手に検索順位が上がり、報酬が入るようになったというオチです。
しかし、何もしなくても毎月5万円が振り込まれる状態になってようやく、アフィリエイトが事業であることを感覚として理解できた気がします。
逆に言うと、アフィリエイトを続けることで、雇われマインドから脱却できたわけですね。

 

《大企業と個人事業との違いを意識せず、見当違いのことをしてしまう》

これも私自身の失敗談になります。本業の勤め先でもマーケティングの仕事をしていたので、「個人レベルのプレイヤーばかりのアフィリエイトなんてちょろいもんだ」という意識で始めました。
しかし、ブランディングのやり方やロゴデザインで悩み、高機能すぎる画像編集ソフトが操作できず、WordPressの細かいデザインを操作しようとして時間を食い(結局できずにあきらめ)、かなり迷走しました。
いずれもWebサイトの訪問者にはどうでもいいことで、売上にはつながりません。まだサイトができてなくて報酬なんか発生していないのに、税金対策をしたり、実に無駄なことに時間を費やしたものです。

 

大企業と個人事業では、有効なマーケティング手法は全く別のものです。また、成長段階によって使える戦略も異なります。ですから、企業向けのマーケティング本はあまり参考になりません。もちろん、アクセス解析の手法や、WordPressなどのツールの操作法は共通ですけど。
それよりも、私と同じような個人レベルのアフィリエイトで実際に成功している人を探し、やり方をまねて、最短距離で突っ走ったほうが早く、得るものも多かったです。

 

【他の副業と比べてみる】

 

サラリーマンの副業だからこそ、アフィリエイトをやるべきです!
なぜなら、本業を持つサラリーマンの強みを活かせるから。また、他のビジネスなら致命的にもなりえるサラリーマンの弱点を、アフィリエイトならカバーできるからです。

これが、ほかの副業だったらどうなるでしょう?

 

《せどり、ネットショップなら》

本業で詳しい分野の商品を扱うなら、強みになりえる。しかし仕入れや顧客対応、発送などの作業に追われるので、システムを組むなり外注化をしないと、サラリーマンの弱点である時間的制約から逃れられない。

 

《ライターなら》

自分に合った案件を選ぶことができるなら、本業の知識を活かすことは可能。しかし納期が存在するので、時間的制約の面でサラリーマンは不利。

 

《楽器や語学などの講師業なら》

自分で生徒を集められるならマイペースでできる。本業でコミュニケーション能力やマーケティング能力に秀でているなら活かせる。ただし、本業とのシナジーは基本的に見込めない。

 

と、見てくると、アフィリエイトがいかにサラリーマンの副業に向いているかがよくわかります。
ただし、アフィリエイトにもいろいろな手法があります。株式投資だと、短期のテクニカル投資と中長期のファンダメンタル投資みたいな。
しかし、テクニカル投資のように常に市場にあわせて動き続けないといけないやり方は、避けるべきです。サラリーマンの強みを活かせず、逆に不利だからです。また、一日単位、週単位で一喜一憂するのは精神的によくないし、本業にも支障をきたします。
やはり、時間はかかっても収入を生み出す資産を作っていく、堅実なアフィリエイト手法を学んで、地道に続けていく。これがサラリーマンに合った副業スタイルです。
(アフィリエイト手法については別記事で)

 

【最後に】

アフィリエイトは、野球やサッカーとは違って、ライバルの攻撃を受けるわけではありません。ゴルフやマラソンのようなもので、むしろ自分との戦いであり、自分がやるかやらないか、です。

 

堅実なアフィリエイトを地道に、といっても想像がつかないかもしれないですね。方法論は別の記事で書くとして、ざっくりした投資回収イメージを私の経験から書いてみます。

 

《アフィリエイトの投資回収経験》

まず、レンタルサーバ代や書籍教材代など含めて、最低限の初期投資は5万円くらい。これを1年で回収して黒字化させるビジネスと考えます。実際の投資回収期間は前後にずれるでしょうが、目安は1年くらいですね。作業時間は週20時間は確保したいところ。

 

開始から2ヶ月くらいは勉強期間です。書店やネットで情報を探し、「型」をマネして学んでいきます。だれでも最初は恥をかきます。しかし、実際に手を動かしてアウトプットしないと理解できないことばかりです。

 

3ヶ月目くらいで作業には慣れてきます。しかし成果は出ません。儲かりません。だから嫌になりますし、迷いも出てきます。たぶん、このあたりで多くの人がやめてしまうのでしょう。

 

半年も経てば、少しは報酬がもらえるようになります。インターネットマーケティングに関する知識も増えてきて、もっと別のやり方に変えたくなります。しかし、まだまだ我慢です。

 

そして一年くらい経った頃、ふと気がつくと、いくつか作ったサイトのうちの1つから毎日報酬が上がっている状態に。毎月5万円から10万円くらいは何もしなくても入ってきます。ようやく勝ちパターンらしきものが見えた気がします。ほかのサイトもこの勝ちパターンで手直ししてみます。

 

ここまで来ればあとは楽勝です。収入を生んでくれる資産が増えていきます。

 

副業収入があると、勤め先との距離感が変わります。「時給=収入÷勤務時間」として、「勤め先の時給<副業の時給」ともなれば、残業するのがばからしくなります。ましてや、サービス残業なんてありえませんね。
また、アフィリエイト手法だけでなく、学び方やビジネスについても経験しているわけで、本業のほうでも活かせるでしょう。


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